Windows 10のセキュリティ機能

①ID管理の負担をなくしパスワード盗難リスクを低減
Windows Hello,Windows Passport

ポイント

従来のOSで主流の「ID」+「パスワード」による認証は、企業の情報漏洩やマルウェアによる攻撃でパスワードを盗まれてしまうと、簡単に不正アクセスされてしまいます。またパスワードを複雑にすると。利便性が損なわれるという課題があります。

「Windows Hello」は、虹彩や指紋、顔などの生体認証を用いたWindows 10の新しいサインイン機能です。「Windows Hello」を用いることで、従来のパスワード入力の手間を省くことができ、サインイン情報の漏洩や、パスワード忘れなどのトラブルが軽減、利用者の利便性と安全性向上が実現できます。

「Microsoft Passport 」は、「Windows Hello」 の認証情報や、「PIN」と呼ばれる４桁の暗証番号を使って、パスワード入力なしにWeb サイトやアプリにアクセスできる仕組みのことです。「生体認証」や「PIN」の情報は、デバイスに紐づいているため、デバイスが盗まれても本人しかサインインできません。また万が一 PIN が漏えいしたとしても、そのデバイスでしかサインインできないため、第三者が別のPC を使ってサインインすることはできません。

②ユーザーのうっかりミスによる情報漏洩を防ぐ
Windows Information Protection

ポイント

デバイスの多様化やモバイル・在宅勤務などのワークスタイルの変革が進む中で、ビジネスデータを搭載したデバイスは、盗難や紛失、マルウェアによる攻撃など、様々なリスクにさらされています。「Windows Information Protection」は、1台のデバイス内部の業務用アプリケーションやデータを、個人用から分離し、データを暗号化し保護する機能です。業務用の領域と個人用の領域をまたぐデータのコピーやペーストを制限します。

③万が一紛失してもデータを保護
BitLocker，BitLocker To Go

ポイント

「BitLocker」は、ドライブを暗号化する機能です。ドライブ内のファイルおよびシステムファイルを暗号化し、外部の不正アクセスによる覗き見を防いだり、万が一物理的にドライブを盗まれてもデータ情報を取り出したり書き込むことができなくなり、ドライブ全体のセキュリティを強化します。

④悪意のあるアプリの侵入をブロック
Device Guard

ポイント

近年相次ぐマルウェア被害。ユーザーが悪意のあるメールの中にあるリンクや添付ファイルを開くことでファイルがダウンロードされ、不正なプログラムがインストールされてしまいます。

「Device Guard」は"管理者が予め許可した署名済みソフトウェアのみ実行を許可する"機能です。「Device Guard」を使うことで、たとえユーザーの不注意で悪意のあるサイトに誘導されたとしても、マルウェアは実行されずデバイスを守ってくれます。

⑤怪しいサイトやアプリをチェックし警告を表示
SmartScreen

ポイント

「SmartScreen」は、フィッシングサイトやマルウェアをダウンロードさせるページを検出しブロックする機能です。悪意のあるサイトを閲覧したり、不正なファイルをダウンロードしようとすると、「SmartScreen」が検知し、警告を表示してアクセスやダウンロードを遮断してくれます。

⑥アンチマルウェア
Windows Defender

ポイント

国内企業のセキュリティ対策は広く浸透しているものの、家庭を含む全世界に於いては未導入のユーザーがいまだに多く、ウィルス等の被害が絶えません。そういった被害を少しでも緩和するために標準搭載されたマルウェア対策機能が「Windows Defender」です。市販のセキュリティ対策ソフトウェアとを利用する場合は、通常「Windows Defender」は無効になりますが、定期的なスキャンのみを実行することもできます。