
業務中や自宅でパソコンを利用していると、突然警告音とともに、「あなたのコンピューターはしまい込まれました」といった音声が流れ、不安になった経験はありませんか。
突然大音量で警告が流れると、「ウイルスに感染したのではないか」「本当にパソコンがロックされたのではないか」と焦ってしまうかもしれません。
しかし、多くの場合は実際にパソコンがロックされているわけではなく、利用者を不安にさせることを目的とした偽の警告表示である可能性があります。
本記事では、「あなたのコンピューターはしまい込まれました」という音声の正体や発生する理由、企業で発生した場合の対処法について解説します。
- この記事でわかること
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- 「あなたのコンピューターはしまい込まれました」という警告音声の正体
- 突然パソコンから警告音声が流れる原因と、PCが本当にロックされているのか
- パソコンから警告音声が流れた場合の対処法
- 企業・組織で同様の事象が発生した場合の対応と、従業員からの相談を受け付ける体制づくり
「あなたのコンピューターはしまい込まれました」とは?
「あなたのコンピューターはしまい込まれました」という表現は、日本語としては不自然です。サポート詐欺で表示・再生される警告には不自然な日本語が含まれることもありますが、文言だけで警告の真偽を判断することはできません。実際には「あなたのコンピューターはしまい込まれました」だけでなく、「PCがロックされています」「コンピューターはロックされています」「Windowsサポートへ連絡してください」といった音声が流れるケースも確認されています。
突然パソコンから大音量の警告や音声が流れると驚いてしまいますが、こうした警告音声は、パソコン自体の異常ではなく、ブラウザで開いたWebページ上で再生されているケースが考えられます。
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きっかけとしては、Webサイトの閲覧、不審な広告やポップアップの表示、検索結果からアクセスしたページ、メール内のリンククリックなど、さまざまなケースが考えられます。 「コンピューターがロックされています」「アクセスが制限されています」「Windowsサポートへ連絡してください」など、不安をあおって電話や操作を促す表示・音声が流れても、それだけで端末がウイルスに感染したり、実際にロックされたりしているとは判断できません。 |
このような事象が発生したとしても、画面に表示された電話番号へ連絡したり、指示に従って操作したりせず、まずは落ち着いて対処することが重要です。
企業でも実際に発生している警告音声の事例
実際に、企業や組織のユーザーからも同様の相談が寄せられています。ここでは、弊社へ寄せられた事例の一部をご紹介します。発生時の状況はさまざまで、Webサイトの閲覧や検索、メール内のリンクへのアクセスなど、特定のサイトや操作に限りません。
- Webサイト閲覧中に突然音声が流れた
- Webサイトで「次へ」をクリックしたところ、「あなたのPCは・・・」という自動音声が流れ始め、利用者は不審に思いブラウザを閉じた。
- 業務用PCで検索中にロック通知が表示された
- 自宅で業務用PCを利用しブラウザで検索していたところ、「PCがロックされています」という音声とともに、Microsoftへの連絡を促す画面が表示されたので、利用者は画面を閉じた。
- 天気予報サイト閲覧中に警告が表示された
- 天気予報を閲覧していた際、突然Microsoftを装った警告画面が表示され、音声による案内も流れた。利用者自身も、どのタイミングで表示されたのか把握できていなかった。
- 「デバイスの使用が制限されています」とアナウンスが続いた
- パソコン操作中に、「セキュリティ上の理由によりデバイスの使用が制限されています」という警告が繰り返し再生された。
- 電源投入直後に警告画面が大量表示された
- パソコン起動後、アラーム音とともに複数のウィンドウが表示され、「ウイルスが検出されました」という音声が流れたため、利用者は電源を切った。
- Windows Defenderを装ったポップアップが表示された
- 業務アプリ利用後に、「Windows Defenderセキュリティセンター」を名乗る画面が表示され、「Windowsサポートへ連絡してください」との案内が流れた。
- 不審メールのリンククリック後に音声が流れた
- 不審なメール内のURLへアクセスしたら「重大なセキュリティ上の問題が発生しています」という音声が再生された。
本当にパソコンはロックされているのか?
警告音声が流れると、「仕事用PCがロックされた」「データが見られているのではないか」と不安になるかもしれません。しかし、表示内容だけで実際の感染やロックを判断することはできません。
多くのケースでは、ブラウザ上に警告が表示されているだけ、あるいは音声ファイルが再生されているだけで、利用者を電話へ誘導するための演出である可能性があります。ただし、リンクをクリックしたり、ソフトウェアをダウンロードしたりするなど、何らかの操作を行った場合は、マルウェア感染などの被害につながるおそれもあります。
そのため、企業や組織で使用している端末でこのような事象が発生した場合は自己判断せず、社内ルールに従い、情報システム部門やセキュリティ相談窓口へ速やかに連絡することが重要です。
音声が止まらない場合の対処法
警告音声が流れ続けても、慌てて画面に表示された電話番号へ連絡しないでください。業務用端末の場合は、まず社内で定められたセキュリティルールに従ってください。
1. ブラウザを閉じる
通常の操作で閉じられる場合はブラウザを終了します。
2. ブラウザを終了できない場合
全画面表示などで閉じられない場合は、Escキーによる全画面表示の解除やタスクマネージャーからのブラウザ終了などを行います。
3. 社内の相談窓口へ連絡する
情報システム部門やセキュリティ担当者へ、表示された内容と行った操作を速やかに報告しましょう。「電話をしたか」「ソフトウェアをインストールしたか」「情報を入力したか」なども伝えることが重要です。
相手の指示で遠隔操作ソフトなどをインストールした場合や、PC自体が操作できない状態になっている場合などは、ネットワークからの切断が必要になることがあります。
偽のセキュリティ警告への詳しい対処方法については、IPAおよび警察庁でも注意喚起されています。
音声警告の先にある「サポート詐欺」
「Windowsサポートへ連絡してください」などと電話を促す音声や画面は、利用者を偽のサポート窓口へ誘導する「サポート詐欺」の可能性があります。表示された番号へ電話すると、遠隔操作ソフトのインストールや金銭の支払い、個人情報の入力などを求められる恐れがあります。
サポート詐欺の詳しい手口や、「Windows Defenderセキュリティセンター」「このPCへのアクセスはブロックされました」と表示された場合については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
「あなたのコンピューターはしまい込まれました」「コンピューターはロックされています」「Windowsサポートへ連絡してください」といった音声や警告が突然表示された場合、サポート詐欺の可能性があります。表示された電話番号に連絡したり、指示されたソフトウェアをインストールしたりせず、業務用端末の場合は社内ルールに従って情報システム部門やセキュリティ担当者へ報告しましょう。
また、警告音声やサポート詐欺は、場所や時間帯に限らずいつでも発生する可能性があります。企業にとっての課題は、詐欺への注意喚起だけではありません。
例えば、
- 従業員がどこへ連絡すればよいか分からない
- 情報システム部門が少人数で対応している
- 夜間や休日の問い合わせに対応できない
- 初動対応の履歴が残らない
といった運用上の課題を抱える企業も少なくありません。利用者が不審な警告画面や音声に遭遇した際、迅速に相談できる窓口を整備しておくことは、被害拡大の防止や情報システム部門の負荷軽減につながります。
JBサービスでは、24時間365日体制でセキュリティ事故の受付や一次対応を支援する「セキュリティ事故受付代行サービス」を提供しています。従業員からの問い合わせ受付、関係部門へのエスカレーション、初動対応支援などを通じて、情報システム部門の運用負荷軽減をサポートしています。不審な警告画面やサポート詐欺への対応体制の見直しをご検討中の場合は、セキュリティ事故受付代行サービスページをご覧ください。
