【試してみた】Microsoft Teamsの音声分離機能とは?

更新日 : 2025年01月17日

Microsoft Teamsの音声分離機能を試してみた

ウェブ会議の普及により、オフィスだけでなく社員の自宅やカフェなどの社外でも場所を問わず会議が実施できるようになりました。一つの場所に集まらなくとも会議ができることは利便性がありますが、いくつかの課題も存在します。例えば、参加者の環境によって発言が聞こえにくい場合があります。周りの騒音が原因であれば、解決策としてMicrosoft Teamsの音声分離機能がリリースされました。今回は、この音声分離機能の効果を検証した結果について紹介します。Microsoft Teamsで会議を行う機会が多い方や、Microsoft Teamsの導入を検討している方はぜひご覧ください。

Microsoft Teamsの音声分離機能とは

音声分離機能とは、Microsoft Teamsの通話や会議中に周囲のノイズを除外する機能です。この機能は、スピーカーの音声プロファイルを追加することで、保持する音声と除外するサウンドを認識します。Microsoft Teamsには、バックグラウンドノイズのみと、音声の分離機能の2種類があります。

YouTube動画でご紹介しています

実際にどのように操作するかや、音声の聞こえ方がどのように変化したかをご確認いただけますので合わせてご覧ください。

検証の全体像

音声分離機能の効果を試すため、下記3パターンで検証します。

検証の3パターンイメージ

1つ目は、カフェのような、がやがやした騒がしい環境。

2つ目は、自分の近くに、話している人がいる環境。

3つ目は、がやがやした環境かつ、自分の近くで何人かが会話している環境です。

検証方法としては、まずノイズ抑制なしでどのように聞こえるかを試した後に、ノイズ抑制のバックグラウンドノイズのみで確認します。その後、ノイズ抑制の音声の分離機能を確認してみます。

音声プロファイルの作成

はじめに、音声分離機能を使うため音声プロファイルを作成します。

音声プロファイルの作成方法

  1. Microsoft Teamsにログインします。
  2. ...から設定を開き、認識をクリックします。
  3. 音声のプロファイルの作成をクリックします。
  4. マイクを選択します。

  5. 「音声キャプチャを開始」のボタンをクリックして、記載されたテキストを読み上げます。
  6. 読み上げが完了したら「音声キャプチャを終了」をクリックします。
  7. 音声のプロファイルの作成が完了しました。

下記メーカーWebページでも追加方法が紹介されています。

Microsoft Teams通話と会議での音声分離

検証1:カフェのような、がやがやした騒がしい環境

まずは、がやがやした騒がしい環境のBGMをかけた状況で、スピーカーが夏目漱石の「吾輩は猫である」を朗読し、どのように変化があるか検証してみます。

ノイズ抑制なしの場合

ノイズ抑制なしでどのように聞こえるかを聞いてみます。スピーカーの声は聞こえるものの、周囲の騒々しさが気になります。

ノイズ抑制 バックグラウンドノイズのみの場合

続いて、ノイズ抑制のバックグラウンドノイズを試してみます。マイクの隣のボタンをクリックし、ノイズ抑制のトグルスイッチをオンにし、バックグラウンドノイズのみを選択します。バックグラウンドノイズでスピーカーの発言も一部除去されてしまい前半部分がうまく聞き取れませんでした。

ノイズ抑制 音声の分離の場合

続いて、ノイズ抑制の音声の分離を試してみます。マイクの隣のボタンをクリックし、ノイズ抑制のトグルスイッチをオンにし、音声の分離を選択します。周囲のがやがやは聞こえるものの、最初と比べてよりスピーカーの声が聞きやすくなった印象です。

検証2:自分の近くに、話している人がいる環境

つぎに、自分の近くに話している人がいる環境を想定した検証を行います。男性が太宰治の「走れメロス」を朗読している状況で、スピーカーは夏目漱石の「吾輩は猫である」を朗読し、どのように変化があるか検証してみます。

ノイズ抑制なしの場合

ノイズ抑制なしでどのように聞こえるかを聞いてみます。スピーカーの声は聞こえるものの、男性の声が気になります。

ノイズ抑制 バックグラウンドノイズのみの場合

続いて、ノイズ抑制のバックグラウンドノイズを試してみます。バックグラウンドノイズでスピーカーの発言も一部除去されてしまい全体的にうまく聞き取れませんでした。

ノイズ抑制 音声の分離の場合

続いて、ノイズ抑制の音声の分離を試してみます。男性の声が小さく聞こえるものの、最初と比べてよりスピーカーの声が聞きやすくなった印象です。

検証3:複合パターン

最後に、がやがやした環境かつ、自分の近くで何人かが会話している環境です。がやがやした騒がしい環境のBGMをかけた状況かつ、周りには男性とスピーカーとは異なる女性がそれぞれ別の本を朗読している中で、スピーカーが夏目漱石の「吾輩は猫である」を朗読し、聞こえ方にどのような変化があるか検証してみます。

ノイズ抑制なしの場合

まずは、ノイズ抑制なしでどのように聞こえるかを聞いてみます。スピーカーの声は聞こえるものの、近くで話している別の女性の声が拾われて聞き取りにくい印象です。

ノイズ抑制 バックグラウンドノイズのみの場合

続いて、ノイズ抑制のバックグラウンドノイズを試してみます。バックグラウンドノイズでスピーカーの発言も一部除去されてしまい、こちらも別の女性の声が拾われてしまいました。

ノイズ抑制 音声の分離の場合

続いて、ノイズ抑制の音声の分離を試してみます。最初と比べると、ようやくスピーカーの声が聞こえました。男性の声はあまり聞こえませんが、スピーカーの声よりも別の女性の声の方が大きく聞こえてしまいました。

まとめ

Microsoft Teamsの音声の分離機能を試した結果をご紹介しました。スピーカーの声や環境などによって全てがこの結果になるとは限りませんが、ご参考になりましたら幸いです。あまりにも騒がしい環境だと難しいかもしれませんが、バックグラウンドノイズのみよりも音声の分離の方が聞き取りやすくなった印象です。Microsoft Teamsで会議をする機会の多い方は、音声プロファイルを登録してみてはいかがでしょうか。

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