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「PCが故障したら新しいものを買えばいい」――かつてはそれが当たり前の対応でした。しかし今、その考えが通用しにくくなっています。
近年、PC価格の高騰が続いており、Lenovo製品も例外ではありません。以前と同じスペックのPCを購入しようとしても価格が大幅に上がっており、「リプレース予算が足りない」「故障のたびに調達コストがかさむ」といった悩みを抱える情報システム部門が増えています。
こうした状況において、買い替えサイクルを延ばしながらコストを最適化する手段として注目を集めているのが「既存PCの延命」、そして延命を支える「延長保守サービス(第三者保守サービス)」です。
本記事では、Lenovo製PCをお使いの企業・組織の情報システム部門に向けて、PC価格高騰を踏まえた延命戦略と、JBサービス株式会社が提供するLenovo延長保守サービスについて詳しく解説します。
1. Lenovo製PCの価格はなぜ上がっているのか?
まず、法人向けLenovo製PCが値上がりしている背景を整理します。Lenovoを含む主要PCメーカーの価格上昇は、主に以下の要因が重なって起きています。
Lenovo製PC値上がりの主な要因
- 円安の進行:PCパーツのほとんどはドル建て取引のため、円安が進むと輸入コストが直接上昇する
- 半導体・電子部品コストの高止まり:AI需要の拡大により、CPU・GPU・メモリなどの需給逼迫が続いている
- Lenovoによる複数回の価格改定:2022年以降、法人向けThinkPadシリーズ等で段階的な値上げが実施されている
- 物流・製造コストの上昇:燃料費・エネルギーコスト高が製造・輸送コストに転嫁されている
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2022年以降、円相場は一時1ドル150円を超える水準に達しました。その後やや円高方向に推移しているものの、歴史的にみれば依然として円安水準が続いており、輸入コストの高止まりが国内のPC価格を押し上げる要因となっています。 PC価格高騰の背景についてさらに詳しく知りたい方は、「パソコン・PCパーツの価格高騰はいつまで続く?」もあわせてご参照ください。 |
PC価格が高止まりする状況では、従来どおりのリプレースサイクルを維持することが難しくなっています。ここでは、なぜ今「延命」という選択肢が有効なのかを2つの観点から解説します。
ポイント1:リプレースコストの大幅な削減と予算の平準化
新品のLenovo製品PCへの一斉リプレースは、価格高騰局面において多大なコストがかかります。延命を選択することで、そのコストをそのまま削減できます。特に台数が多い環境ほど削減インパクトは大きく、また急なリプレース需要を分散させることで、IT予算を特定年度に集中させず、計画的な段階移行と予算の平準化も実現できます。
ポイント2:業務継続リスクの低減(納期・移行工数)
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Lenovo製の法人向けPCは、スペックをカスタマイズする受注生産(CTO)モデルの場合、納期に数週間〜3ヶ月以上かかるケースがあります。PCが故障した際に「すぐ同じスペックで調達できる」という前提は崩れており、調達の遅れが業務停止につながるリスクがあります。 また急なリプレース作業はキッティング・データ移行・環境設定の工数が集中し、業務への影響も大きくなります。延命によって移行タイミングをコントロールすることは、こうした業務継続リスクを低減する観点からも有効です。 |
注意:LenovoのPC買取増額キャンペーンは法人は使えない
Lenovoでは現在、新しいPC購入時に旧PCを下取りに出すと査定額が5,000円増額される「PC買取増額キャンペーン」が提供されています。ただし、本キャンペーンは個人向けに限定されており、法人のお客様は対象外です。
本キャンペーン(ラクウル宅配買取サービス連携)は「個人のお客様のみ対象」と明記されており、法人・企業での利用はできません。また、買取対象はレノボ・ショッピング(公式直販)での購入に限られ、納品日から2週間以内の申し込みが必要など、いくつかの条件があります。そのため、企業・組織の情報システム部門が管理するLenovo製PCの入れ替えにおいて、本キャンペーンを活用することはできません。
なお、法人向けには別途「LenovoPro会員特典『中古PC買い取り額を増額』キャンペーン」が用意されていますが、いずれも買い替えを前提とした施策であり、従業員数や対象のPCの購入金額、台数などの条件が設定されています。PC価格が高騰している現状では、買い替えを先送りし、延長保守によって既存PCを延命する方が、トータルコストを抑えられるケースも多く見られます。
3. Lenovo製PCを延命するうえで確認すべきこと
既存PCの延命には大きなメリットがありますが、適切なサポート体制を整えなければ新たなリスクを生むことにもなります。延命を進める前に、以下の3点を確認してください。
1. メーカー保守(ハードウェアサポート)の終了時期
LenovoはPCの各製品について、メーカーによるハードウェア保守サポートの終了日(EOS:End of Service)を定めています。この期限を過ぎると、メーカーによる修理対応や部品交換が受けられなくなります。
保守が切れたまま運用を続けると、故障発生時に迅速な修理ができず、業務停止や生産性低下を招くリスクがあります。延命を判断する際には、まず対象機種のEOS日程を確認することが出発点です。
メーカー保守サービス終了予定情報については下記記事でまとめています。併せてご確認ください。
【Lenovo製品】メーカー保守サービス終了予定 2024年
【Lenovo製品】メーカー保守サービス終了予定 2025年
保守期限切れのまま運用を続けるリスク
メーカー保守が終了した端末は、故障・部品交換が必要になった際に対応を受けられません。修理不能による業務停止・代替機調達の緊急コスト発生・修理費用の高騰などのリスクがあります。延命を選択する場合は、必ず第三者保守サービスとセットで検討することが重要です。
2. OSサポートの状況
ハードウェアの動作に問題がなくても、サポートが終了したOSしか動作しないPCを使い続けることは、セキュリティリスクの観点から推奨されません。
一方で、現行のサポート対象OS(Windows 11等)が動作する端末であれば、適切なハードウェア保守体制を整えることで、安全かつ継続的に運用することが可能です。延命の可否判断においては、OSのサポート状況とハードウェアの対応要件を合わせて確認することが重要です。
3. 故障・障害発生時の対応
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PC延命に限らず、IT機器の運用全般で考慮すべき点ですが、業務で利用しているLenovo製PCに不具合や故障が発生した場合、保守サービスを契約していても、その内容によっては修理完了までに数日を要することがあります。 不具合が解消されるまでPCが使用できない状態が続くと、業務に大きな影響を及ぼします。そのため、PC故障時に貸し出せる予備機の準備や、データのバックアップ体制の整備など、有事に備えた対応スキームをあらかじめ構築しておく必要があります。 |
こうした延命時のリスクをカバーする手段が「第三者保守サービス」です。JBサービス株式会社では、Lenovo製PCを対象とした延長保守サービスを提供しています。
第三者保守サービスとは、メーカー保証期間終了後や、EOL(End of Life)・EOS(End of Service)を迎えた機器に対して、メーカー以外の保守会社がハードウェア保守・修理・部品交換などのサポートを継続して提供するサービスです。
JBサービスのLenovo延長保守サービスの特長
JBサービス株式会社はLenovo保守パートナー(AWSP)であり、技術員はLenovo製品のエンジニア向け研修を受講しています。全国サービス拠点の技術員とコールセンターが連携し、メーカー保守終了後もLenovo製PCに対するハードウェア障害時の部品交換や復旧作業を行います。
オンサイト/センドバック/ピックアップの3種類の保守メニューを用意し、運用形態に応じた対応が可能です。
- オンサイト保守:最寄りのサービス拠点からエンジニアが設置場所へ訪問し、その場で修理対応
- センドバック保守:サービス窓口での持込・引き取りによる修理対応
- ピックアップ保守:指定運送会社による引き取り・返送対応(梱包不要) ※業務要件に応じて、複数のサービス時間帯(平日日中帯〜24時間365日)から選択可能ですが、一部時間帯は対象地域や台数によって条件があります。
5. 導入の流れ:まず対象機種の確認から
JBサービスのLenovo延長保守サービスの導入は、以下のステップで進めることができます。まずは現在ご利用のLenovo機種が対象かどうかの確認から始められます。
現状のPC資産・保守期限の整理
業務で使用している端末の機種・台数・購入年・メーカー保守終了(EOS)予定日を整理します。延命対象となる機器を特定し、リプレース計画との優先順位をつけます。
対象機器・サービスレベルの確認
延長保守サービスを契約したい機器の確認と、サービスレベルについて検討をします。
JBサービスへのご相談・お見積り
対象機種・台数・希望するサービスレベルをもとに、お見積りをご提示します。費用感やサービス内容をご確認いただいたうえでご検討ください。
契約締結・サービス開始
弊社書式の契約書にてサービス契約を行います。
6. まとめ
Lenovo製PCの価格高騰が続く今、情報システム部門が取り組むべきコスト最適化の有効な手段のひとつが「既存PCの延命」です。ただし、延命を安全・安定的に実現するためには、メーカー保守終了後のハードウェアサポート体制を整えることが不可欠です。
PC価格の高騰が続くなか、「壊れたら買い替える」という従来の発想を見直し、計画的な延命戦略へシフトすることが、情報システム部門のコスト最適化において今後ますます重要になってきます。
JBサービス株式会社では、Lenovo製PCの延長保守サービスのご提供に加え、Windows 11搭載PCのストレージ障害時の環境復元や、予備機・代替機のキッティングや保管、ヘルプデスクサービスなど、情報システム部門のさまざまなお困りごとをトータルでサポートしています。
Lenovo製PCの延命対策でお困りであれば、JBサービス株式会社までお気軽にお問い合わせください。


