3Dプリンターの最適な活用を自社の強みとしたお客様事例

製造業 シナノケンシ株式会社 様

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  • 1918年に信濃絹糸紡績株式会社として設立、1962年より精密モータ製造事業を開始、長年家電製品や自動車など多様な分野の精密モータの製造を中心としたビジネスを展開。

  • 近年では主軸事業である精密モータ事業の他、時代のニーズに合わせた最先端ロボットやドローンに使用するモータの開発、産業ソリューション機器、医療福祉等の福祉生活支援機器の製造開発にも積極的に取り組む。

  • 長野県上田市を営業・生産拠点に、アメリカ、中国、インド、ヨーロッパへ進出し世界に9つの販売拠点と3つの海外生産工場で事業を行う。

導入の背景・お客様の課題

  • お客様のお困りごとを解決する質の高品質、高機能な製品開発を行ってきたが、社内でロボットや医療など新たな分野の開拓が開始されたことにより、新規の設計や試作件数が増え、射出成形や切削などの外注コストの増加と納期の長期化という問題が浮上。
  • 製品の試作を内作するため、2012年に3Dプリンターを導入。運用を開始。

  • 2015年ごろ、「もっと細かい部品を3Dプリンターで造形できれば、活用の幅が広がるのでは?」と社内で新機種の導入検討。

新機種選定のポイント

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  • 造形精度

ProJet3500 HD Maxは造形精度が高く、0.2mmほどの薄板も問題なく造形でき、自部門の設計試作に適用可能なこと。

  • 充実した保守サービス

IoT技術で保守拠点から離れた場所にある3Dプリンターの状態を監視する「リモート Assist for 3D Printer」により、従来のサービスと比較して、ダウンタイムを最小限に抑えることができること。

3Dプリンターの活用によるメリット

  • 試作コストの削減、開発時間の短縮の実現
  • お客様先での商談の具現化・迅速化
  • 海外拠点とのコミュニケーション促進
  • 試作造形が増えたことで、より多くのアイディアが評価出来、生産性向上へ

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導入にあたり考慮したこと
機密性の高い試作品データを扱うため、社内で使用する機器や外部との接続については厳格なセキュリティポリシーをお持ちでしたが、リモート Assist for 3Dプリンターによる遠隔保守の仕組みやサービス内容を、図式を交えて詳しくご説明した結果、メリットを高く評価していただき、本サービス導入を決定していただきました。

※シナノケンシ株式会社様のインタビュー記事は、こちらからご覧いただけます。(株式会社イグアス)