サポート終了を迎えたOffice 2019 リスクと対応策は?

更新日 : 2024年08月22日

サポート終了を迎えたOffice 2019 

2023年10月10日にメインストリームサポート終了日を迎えたOffice 2019ですが、延長サポート終了日の2025年10月14日が近づいてきています。延長サポート終了後も引き続きアプリケーションの利用自体は可能ですが、セキュリティの観点からは決して推奨されません。

本記事では、サポートの終了したOffice製品を利用し続けることのデメリットやおすすめしたい移行先についてご紹介します。

Office 2019を利用し続けるデメリットとは?

延長サポート終了を迎えると何が変わるのでしょうか。Microsoft社はユーザーに対して最新バージョンへの移行を促すとともに、下記のデメリットをアナウンスしています。

デメリット1:セキュリティのリスクが高まります

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サポート終了に伴い、Microsoft社からバグの修正やセキュリティの修正プログラム、更新プログラムが提供されなくなります。これによって新たな脆弱性が発見される可能性が高まり、その脆弱性をついたサイバー攻撃の被害を受ける可能性があります。

サポート終了を迎えたOfficeのセキュリティリスクについては独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が注意喚起を行っています。Office 2010の情報にはなりますが、2019年にJVN iPediaに登録されたOffice 2010の脆弱性のうち55%が最も深刻度の高いレベル3と公表しています。

複数のMicrosoft社製品のサポート終了に伴う注意喚起(IPA)

Office 2010における2019年1月~6月末までの脆弱性の深刻度別割合について

デメリット2:困ったときのサポートが受けられません

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Microsoft社による電話やチャットのテクニカルサポートを受けることができなくなります。

また、Microsoft社が提供するオンラインヘルプコンテンツも削除されますので、新たな不具合が発生した際の支援を受けることが困難です。

Office 2019からの最適な移行は?

Officeの購入方法としては「永続ライセンス(買い切り型)」と「サブスクリプション型」に分かれますが、サブスクリプション型のMicrosoft 365(Office 365)への切り替えをおすすめします。Microsoft 365の4つのメリットは下記の通りです。

Microsoft 365に切り替えるメリット

メリット1:最新機能が常に利用可能

updata-1.png 常に最新バージョンを追加料金なしで各Officeアプリケーションが利用でき、細かいプログラムの修正も提供されます。

メリット2:インストール可能な端末台数が15台

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Office 2021では、Windows(10または11)のPC1台または最新のmacOSバージョンのPCのいずれかにインストールできますが、Microsoft 365では、1つのライセンスで15台までインストール可能です。(PC5台、タブレット5台、スマートフォン5台)

メリット3:幅広い対応OSに対応

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Office Home & Business 2021では、Windows 10またはWindows 11が必要ですが、Microsoft 365の場合、Windows 10、Windows 11以外に、Windows Server 2022、Windows Server 2019、Windows Server 2016などがサポートされます。

メリット4:利用可能なアプリケーション、サービスの種類が豊富

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プランによって機能は異なりますが、チャット、Web会議、音声通話、共有可能なアドレス帳、予定表、Officeファイルの共同編集記のようなサービスが利用可能です。

ライセンス費用を比較

利用年数やプランによってはMicrosoft 365の方が価格メリットがあるケースもあります。例えば、100名で利用する場合をシミュレーションしたところ、2年目までは価格メリットがあることがわかります。

例:100名で利用する場合
Microsoft 365 Apps for business

M365Appsforbusiness.png

1年目:1,779,600

2年目:1,779,600‬

3年目:1,779,600

Office Home & Business 2021

home&business.png

1年目:4,398,000

2年目:0‬

3年目:0

3年目の差額
940,800

※2024年8月時点のMicrosoft社の価格を基に算出しています。

※Microsoft 365 Apps for businessは月払い1,483円/1ユーザー×12ヶ月で計算。

※現時点の価格はMicrosoft社ホームページ(Microsoft 365Office Home & Business 2021)をご確認ください。

上記ケースの場合、ライセンス費用としては3年目以降から永続ライセンスよりもMicrosoft 365は高価にはなりますが、前述した通りセキュリティリスクの回避や永続ライセンスにはないさまざまな機能を利用できます。

Microsoft 365のプランについては「Microsoft 365とは?メリットとプラン」でもご紹介しています。

まとめ

今回はサポート終了したOffice 2019に関して、利用し続けることのデメリットと移行プランについてご紹介しました。サポート終了日を過ぎてから慌てることのないよう、今のうちから移行プランについてご検討することをおすすめします。

また、Microsoft 365のプランは多岐にわたります。Microsoft 365の導入・構築企業をお探しであれば、JBサービス株式会社までご相談下さい。

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