
「PCが起動しない」「ネットワークに接続できない」といった従業員からの問い合わせ対応に、日々貴重なリソースを奪われていませんか?社用PC関連のトラブルは突発的に発生し、情報システム部門の業務を大きく圧迫しています。
この記事では、情シスにおける社用PCの修理・管理業務の負荷を軽減し、突発的な業務を未然に防ぐ方法や、限られたリソースを効果的に配分するための対策について解説します。
情シスは「PCの修理屋」ではない!情シスの本来のあるべき姿とは?
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社内では、情シスの業務は「社員のPCトラブル対応」や「インフラの管理」と認識されることが多いのが実情です。しかし、情シスの本来の業務は、単なるトラブル対応にとどまりません。企業のIT活用を戦略的に推進し、企業の成長と競争力を高めることこそが、情シスに求められる本質的な役割です。 しかし現実では、日々のPCトラブル対応やインフラ管理といった業務に忙殺されているケースが少なくありません。このような状況では、企業の成長を支えるコア業務に着手する時間を生み出すことが困難になります。情シスが本来の業務に着手するためには、リソースを戦略的な業務へ集中させる仕組みが不可欠です。 |
社用PCのトラブルを未然に防ぐ、社内でできる対策
まずは、社内でも取り組みやすいPC管理の対策をご紹介します。
代替機(予備機)のストックと管理体制の構築
故障時に業務を停止させないためにも、代替機の確保は重要な施策です。PCが故障した場合すぐに代替機を提供することで、従業員の業務中断を最小限に抑えることができます。
ただし、代替機の運用には、在庫管理や定期的なOS・ソフトウェアのアップデートといった新たな手間が発生する点にも注意しなければなりません。
社用PCの標準化と運用ルールの徹底
PCの機種を標準化することで、トラブル対応のパターン化と効率化が実現します。機種が統一されていればトラブルシューティングのノウハウを蓄積しやすくなり、問題解決にかかる時間を短縮することが可能です。あわせて従業員のPC利用ルールを徹底し、未然にトラブルを防止する環境を構築することが重要となります。
計画的なリプレースと定期メンテナンスの実施
PCは使用年数の経過とともに、パフォーマンス低下や故障リスクが高まります。従来は故障してから対応する「事後対応」が一般的でしたが、計画的に入れ替える「予防保守」への転換が求められています。定期的なメンテナンスと計画的なリプレースにより、トラブル発生のリスクを抑えることが可能です。結果として、情シスの突発的な対応件数が減少し、業務をより計画的に遂行しやすくなります。
それでも情シスを悩ませるPC管理の根本的な課題
前述の対策は有効ですが、それだけでは解決できない根本的な課題が存在します。
人的なリソース不足が起きている
代替機の準備や運用ルールの策定、リプレース計画といった対策も、結局は情シス部門の業務です。人的リソースが限られている場合、そもそもこれらの施策を進めること自体が困難となります。対策の重要性を理解しながらも、人的なリソース不足により実行に移せないジレンマに直面している組織は多いでしょう。
調達から廃棄まで、終わらないPCのライフサイクル
PC管理の負担はトラブル対応だけではありません。PCの選定や調達、キッティング、資産管理、データ消去、廃棄処理といった一連のライフサイクルがすべて情シスの責務となっています。特にデータ消去や廃棄に関しては、セキュリティやコンプライアンスの観点から専門的な知識が必要です。これらの業務が継続的に発生することで、情シスは常に高い業務負荷を抱えることになります。
PC管理のあり方を変える「アウトソーシング」という選択肢
社内リソース不足の課題を解決するためには、PC管理業務をアウトソーシングするという選択肢があります。その中でも、PCの調達から廃棄まで一貫して対応する「LCMサービス」が有効です。
LCMサービスとは、ライフサイクルマネジメント(Lifecycle Management)の略称で、PCの調達から廃棄までワンストップで代行するサービスです。
LCMサービスが対応している領域
LCMサービスの対応範囲はサービス会社により異なる場合がありますが、主に以下の領域に対応しています。
- PCの調達:企業のニーズに合わせて最適な機器を選定・調達します。
- 導入・展開:PCやタブレット端末などをお客様に代わってセットアップします。
- 運用・保守:日常の操作に関するQ&A対応や技術サポートを提供。
- 代替機の保管、修理:障害発生時の予備機を迅速に発送、センドバック修理、オンサイト修理対応等を実施。
- データ消去・廃棄:不用になった社用PCのデータを安全・確実に消去、破棄します。
LCMサービス導入がもたらす、情シスと企業へのメリット
LCMサービスの導入は、情シスだけでなく、企業全体にとっても多くのメリットをもたらします。
メリット1:本来のコア業務へのリソース集中
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LCMサービスの導入により、PCの調達から廃棄までの業務が外部に委託されることで、情シスは日々のPC修理やトラブル対応から解放されます。その結果、限られたリソースを最大限に活用し、DX推進やIT戦略の立案といった企業の競争力向上に直結する業務に集中できるようになります。 |
メリット2:コストの可視化と平準化
従来では、突発的な修理費用やトラブル対応による残業代が発生し、IT予算を圧迫するケースも少なくありません。しかし、LCMサービスを導入することで、PCの管理コストを月額・年額などの定額制で運用することが可能です。これにより、コストの可視化と平準化が実現し、IT予算の立案や管理がよりスムーズになります。
メリット3:従業員満足度の向上
LCMサービスを導入し、迅速で質の高いサポートを受けることで、PCトラブルによる業務の停滞を最小限に抑えられます。これにより、従業員がストレスなく業務に集中できる環境が実現し、従業員満足度や生産性の向上にも寄与します。
メリット4:セキュリティとコンプライアンスの強化
LCMサービスを導入することで、PCの調達から廃棄までのIT資産の一元管理が可能になります。これにより、不要な端末の放置やデータ漏えいリスクを防止できるため、セキュリティレベルの向上につながります。さらに、専門業者による適切なデータ消去や廃棄処理により、個人情報保護やコンプライアンス遵守も確実に実現できます。
情シスのノンコア業務からの解放が企業の未来を創る
PC管理やアカウント対応、問い合わせ処理などの定型業務に追われることで、本来注力すべき取り組みにリソースを割けないケースは少なくありません。
LCMサービスを活用し、これらのノンコア業務を手放すことで、情シスは本来行うべきコア業務に専念することが可能です。DX推進、新技術導入、セキュリティ強化、業務効率化など、企業の成長に直結する業務に注力できるようになります。情シスが本来の役割を果たすことで、組織全体のIT活用力が向上し、変化の激しい市場環境にも柔軟かつ迅速に対応できる企業へと成長していきます。情シスの業務内容を見直すことは、企業の未来を創る戦略的課題といえるでしょう。
社用PCのLCMサービスはJBサービスへ
アウトソーシングによって一連のプロセスを管理することで、情シスは日々のPC管理業務から解放され、戦略的な業務にリソースを集中させることができます。
JBサービスでは、PCの調達から導入、運用・保守、データ消去・廃棄に至るまで、一貫したサポートを提供しています。情シスの皆様が本来の業務に集中できる環境を構築することで、企業全体の競争力向上に貢献いたします。
社用PCの管理に関して課題を抱えている場合は、JBサービスのLCMサービスにお任せください。

