AMRとは?従来のAGVとの違いや導入のメリットについて

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AGV(無人搬送車)やAMR(自動搬送ロボット)は、おもに倉庫や工場における搬送作業に用いられています。AMRは次世代AGVとも呼ばれていますが、従来のAGVの設計思想とは大きな違いがあります。本記事ではAMRのおもな特徴や、導入におけるメリットについて解説しますので、参考にしてください。

目次

    1. AMRとは
    2. AMRの特徴
    3. AMR導入のメリット
    4. まとめ

 

AMRとは

AMRの概要

amr02.pngAMR(Autonomous Mobile Robot)とは、物流倉庫内などで用いられる自動搬送ロボットのこと。機体に荷物を載せられる形状になっており、搭載されたセンサーで周囲の状況を把握しながら自律移動することが特徴です。

同じく、物流倉庫内などで用いられる無人搬送車のことを一般的にAGV(Automatic Guided Vehicle)と呼びますが、自律移動できるAMRは次世代AGVとも位置付けられています。

AMRは人との協調・協働作業を行なうことを念頭に置いて開発されました。作業者が倉庫内で商品をピッキングし、AMRが搬送を担うなどの役割分担が可能です 。またアームの形状をしておりピッキング作業ができる、協働ロボットを組み合わせたAMRも活用されています。

物流倉庫以外の用途として、工場内での搬送作業や飲食店の自動配膳などにも導入されています。

AMRとAGVの違い

amr03.pngAMRとAGVは走行システムが大きく異なります。AGVを導入する際には、誘導体と呼ばれる磁気テープなどのガイドを作業場所に設置し、走行ルートを決定します。

AGVはあらかじめ定められたルート上のみを走行し、ルート上に障害物があった場合はその場で停止してしまうため、作業場所のレイアウトに気を配らなければなりません。

一方で、AMRは自動的に算出したルートで走行するため、物理的なガイドを設置する必要はありません。人や障害物がある場合もセンサーで読み取って回避し、目的地までのルートを再設定して走行を再開します。

タブレット端末などで指示した目的地に向かわせたり、進入禁止領域を設定したりすることも可能であるため、柔軟に運搬作業を行なえます。

 

AMRの特徴

各種センサーで走行ルートを算出

AMRが目的地まで自律移動できるのは、センシングとSLAM(自己位置確定方法)の技術によるものです。AMRの機体には、レーザーを用いた距離センサー(LiDAR)やカメラが搭載され、機体から周囲の壁や柱までの距離を推定し、周囲の2次元や3次元の環境地図を作成します。

さらに走行距離を測定するエンコーダ、機体の向きの変化を測定するジャイロセンサなどの情報を組み合わせることで、自己位置の推定や姿勢を算出します。これらの情報をもとに目的地までの最適な走行ルートを算出するのがSLAM技術です。自動車の自動運転にも使われる技術ですが、高精度かつ複数のセンサー情報を融合することで、より精度の高いルート作成が可能となります。

人との協調作業が可能

AMRは稼働領域を人と共存・共用できるという設計思想で作られています。搬送作業を自動化することで、作業者にはより高度な作業に集中しやすい環境づくりができるでしょう。タブレット端末などを用いて作業者がAMRに逐一指示を出すこともできるため、決められた搬送作業を行なうだけではなく、現場の状況に応じて作業を変更する柔軟さも持ち合わせています。

人とAMRが協調作業を行なうには、人に危害を加えないための安全配慮が欠かせません。機体に搭載したセンサーは周辺環境を把握するだけでなく、人や障害物との接触防止や、仮に接触した場合にも衝突を検知して即時停止する役割があります。ただし実際の運用の際には、想定されるリスクを見つけ出して対策する、リスクアセスメントが必要となるでしょう。

 

AMR導入のメリット

現場への導入が容易

amr04.pngAGVは稼働領域内に磁気テープなどのガイドが必要であるため、ガイドの設置や機体のセットアップに手間がかかります。一方で、AMRの場合は稼働領域内を走らせるだけで自動的に周囲の環境を把握できるため、新しい現場への導入が容易です。障害物回避も自動で行なうため、走行ルートの整備に気を配る必要もありません。

導入後に作業内容の変更があった場合や、稼働領域のレイアウト変更があった場合も、AMRなら即座に対応可能です。1台でも幅広い作業をこなせるため、最初は1台のみ導入し、徐々に台数を増やすような運用も検討できるでしょう。AMRは拡張性も高く、各機体間でデータを共有できるため、あとから台数を増やす場合の手間も抑えられます。

省人化による生産性向上

倉庫や工場内など広い領域での搬送作業をAMRが代替することで、人の配置や移動時間の削減が可能です。作業者をより高度な作業に集中させられるため、省人化にともなう生産性向上が見込めます。常に周辺環境をセンサーで捕捉するAMRであれば、人との接触リスクが低減するため労働災害の減少も期待できるでしょう。

飲食店やホテル、建設現場などにもAMRの導入が広がっています。AMRは環境の変化が大きい場所でも柔軟に対応して作業できること、コロナ禍の影響から人同士の接触を減らす環境が求められていることなどが背景にあります。今後は製造現場だけでなく、さまざまな業種にてAMRに対するニーズが高まっていくでしょう。

 

まとめ

自動搬送ロボットであるAMRは次世代AGVとも呼ばれており、自律移動できることや人との協調作業ができるという点が特徴です。レーザーセンサーであるLiDARやカメラを用いて周辺環境を測定し、SLAM技術により自動的に走行ルートを算出します。AGVと比べて現場への導入が容易であり、省人化による生産性向上が期待できるため、製造現場以外のさまざまな業種にも導入が進んでいます。

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