医療分野におけるAIとIoTの活用① AI・IoTとは?

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AIとIoTの基礎知識

政府は、少子高齢化による労働力不足や日本の悪い労働慣習である長時間労働や残業の多い働き方が日本経済の活力を低下させるとして、その改善のために2016年に働き方改革を提唱しています。働き方改革を技術的な側面から支援するとして期待されているのがAI(人工知能)やインターネットに接続して利用するIoTです。

近年のAIやIoTの進歩はめざましく業界だけでなく一般家庭の日常生活にまで入り込んでいます。そこで、便利なAIやIoTとはどのような技術・機器なのでしょうか? また医療分野では具体的にどのように活用されているのでしょうか?

一般ニュースでも大きくとりあげられることも多いAI(人工知能)とは何か、および「IoT:Internet Of Thingsの頭文字をとった略語」で「モノのインターネット」と訳されるIoTについて簡単に解説します。

AI(Artificial Intelligence:人工知能)とは

AIの明確で統一された定義はありませんが、一般的にはAIとは人工知能の日本語訳からも分かるとおり、人間の脳が行っているような知的な作業をコンピューターにも行えるようにしたソフトウェア(プログラム)やシステムのことです。具体的な利用事例には以下があります。

AI将棋ソフトウェア

  • 異なる言語間の翻訳
  • 画像や音声の認識
  • 自動車の自動運転
  • 囲碁や将棋のソフトウェア
  • Googleの検索機能(検索したワードにマッチする情報を提示)
  • amazonレコメンド機能(購入履歴や閲覧履歴からおすすめ商品を提案)など

では、AIとAIではない今までのソフトウェアとは、何が異なるのでしょうか? 

AIではないソフトウェアは、人間によって与えられた処理手順に従った処理をできるだけで他のことは何もできませんでした。言い換えれば、人間に分かっていないことはできませんでした。しかし、人間が思いつかないことや、できなかったことを複雑な計算や大量のデータを処理することで自ら学習してできるのがAIです。

AI技術の進展で人間が行うことを機械が代わって行えるようになります。これにより人間でなくても問題ない業務がAIに置き換わることで業務時間の短縮ができ、人間はクリエイティブな業務に集中できます。医療分野での活用事例には、画像診断で経験豊富な医師でも見逃しかねないガンの発見が容易になり、またゲノム解析による精密医療や創薬に大きな効果が期待されています。

なお、AIが2017年に大きな話題になったのは、知的ゲームでチェスよりも考える手数がはるかに多い囲碁と将棋の世界で相次いでAIがそれぞれの最高実力者に勝利したことです。AI技術以前では、チェスも含めて囲碁や将棋では打つ手の数が多すぎて、どの手が最善かを判断するには現在の最速のスーパーコンピューターを利用しても答えを出すために実質的に無限の時間がかかり勝負になりません。

一方、人間は一定の定石や過去の経験からすべての手を読まないで、重要な手順を読み取って最善の手を選択できる知能があります。この人間が考える知能をAIはまねて思考し、加えて人間が経験する勝負をコンピューター自らがコンピューターと勝負をして経験し、どのような場合にどのような手を打つことが最善であるかの経験を人間よりも圧倒的に多く持ちます。こうして、AIは処理も速く人間よりも良い手を打って勝利しました。囲碁や将棋の例は、AIの限定された分野における知的レベルの証明でしたが、広くAIの可能性を世の中に知らしめました。

IoT(Internet of Things)とは

IoT

IoTはInternet of Things(モノのインターネット)の頭文字をとった略語のことです。分かりやすく言えば、今ではパソコンやスマホなど特定のIT関連機器しかインターネットには接続されていませんでしたが、これからはさまざまな機器(モノ)が接続されることを意味する用語です。最近、テレビやデジタルカメラ、ゲーム機器などIT機器だけでなくデジタル情報機器がインターネットに接続できるようになりましたが、これからはさらに冷蔵庫、電子レンジ、エアコンなどを始めとしてあらゆるモノが無線通信でインターネットに接続されていきます。

これにより遠方の場所であっても温度、湿度、気圧、明るさ、音などの状況、あるいはモノが正常な姿勢か、傾斜しているか、転倒しているかなどの状態や、モノが落下・上昇・その他の動き、およびモノの位置などを知ることが可能です。モノだけでなく医療分野で必要な患者の体温、脈拍、血圧などのバイタルデータをどこにいても知り、さらにスイッチのON/OFFなどの動作をモノに対して行えます。

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