テレワーク導入における課題とは? ~スムーズな導入を実現するために~
更新日 : 2020年08月05日
2019年4月1日に「働き方改革関連法案」が施行されました。このような働き方改革の推進を背景として、「テレワーク」の導入を進める企業が増えています。
「もしテレワークの導入で生産性が高められるなら、自社でも導入してみたい」とお考えの方も多いかもしれません。しかし、テレワーク導入にあたりいくつもの壁に阻まれ、導入が頓挫するケースもあります。
そこで今回は、テレワーク導入時の課題やそれを克服するポイントについてご紹介します。スムーズにテレワークを導入し、実りある働き方改革の実現につなげましょう。
テレワーク導入における課題
まず、テレワークの導入時に課題として意見が上がることの多い問題を3つご紹介します。
1.コミュニケーションの不足
社内にいれば直接声を掛けたり内線電話を掛けたりするなどして気軽に会話することができますが、テレワークで距離ができることにより自然とコミュニケーションの頻度が減ってしまいます。
そのためテレワークで仕事をする方と、従来通りオフィスで働く方との間に情報格差が生まれるなどの問題や、情報共有の機会が不足することにより問題が大きくなってからでないと発覚しにくいなどの事態が発生する可能性もあります。
また、テレワーク労働者が孤独や疎外感を抱くなどの問題も。ひいては帰属意識の低下にもつながりますので、コミュニケーション不足がもたらす悪影響は多岐にわたるといえるでしょう。
2.労働管理がしにくい
テレワークの導入には、管理側が抱える課題もあります。社員の出勤・退勤状況や、仕事をしている様子を直接見ることができないため労働時間の管理が難しく、本当に仕事をしているのかどうかが分からず不安に感じるといった声が上がる場合もあります。
上司と部下の信頼関係に影響が及ぶことが考えられる他、適切な労働管理ができないことにより業績などに関する適正な評価がしにくくなる可能性があります。
3.新たなセキュリティリスクの発生
自宅や外出先などで仕事をする場合、社内ネットワークと異なるセキュリティ条件のもとで働くことになる場合もあります。会社から支給するノートPCだけでなく、私物のタブレットやスマートフォンで社内情報にアクセスすることも想定されるため、不正アクセスによる機密情報の漏えいなどが不安視されがちです。
テレワークの課題解決のポイント
続けて、テレワーク導入時に懸念される課題の解決法の例をご紹介します。
1.コミュニケーション不足を解消するためには
テレワークによる社員同士のコミュニケーション不足を解消するためには、グループウェアなどのコミュニケーションツールの導入が効果的です。
メールよりも気軽に連絡を取りやすいチャットや、複数人へ向けての情報共有がしやすい社内SNSなどを活用することでコミュニケーションの活性化につながります。また、オンライン通話機能があればお互いの顔を見ながら会話することができ、孤独感や帰属意識低下の解消につながるでしょう。
2.労働管理面の問題を解決するためには
適切に労働時間を管理するためには、勤怠管理ツールの導入などの解決策が考えられます。
評価制度を見直すなどの措置が必要となってくる場合もあるでしょう。定められた期間中に求める成果を上げられたかどうかで評価について判断するなどの方法に切り替えるのも一案です。
3.セキュリティリスクを低減するためには
自宅や外出先などの社外から社内ネットワークに接続する場合の具体的な対策としては、電子証明書による認証機能の利用などが挙げられます。
その他、不正アクセスを防ぐため次世代ファイアウォールを配置するなどのセキュリティ対策を導入し、日常運用を行っていくことが大切です。
まとめ
今回はテレワーク導入時に発生しがちな課題、そしてその解決ポイントについてご紹介しました。
テレワーク導入によるコミュニケーション不足やセキュリティリスクなどの課題解決にあたっては、ICTツールの活用が要となります。
運用要員が不足している場合は、ファイアウォール機器のレンタルなどのサービス提供だけではなく、運用保守までをセットで依頼できるソリューションサービスを選択することをおすすめします。