Windows7からWindows10移行・導入時の注意点① ウイルス対策:基礎編
更新日 : 2020年08月17日
関連記事 【連載】Windows10へ移行する際の3つの注意点
Windows7の延長サポートの時期も迫り、Windows10への移行を検討中のユーザーは多いと思いますが、既存環境からの移行先や移行方法でお悩みの方も多いと思います。今回のコラムでは、Windows10へ移行する際の3つの注意点としてお話をしてきたいと思います。
はじめに
インターフェイスも一新され、さらに美しく、最新の頭脳を搭載したWindows10ですが、その移行のしやすさからも注目を集めています。Windows7と8.1の長所を拾い上げたようなOSで、これまでのWindowsと比べても、より直感的で使いやすく、触れているだけで自然に使いこなせるようになるようなOS・・・
それがWindows10です。
デスクPCやノートのみならず、タブレットでも使えてしまうので、その利便性から、企業も導入を検討しているところは多いと思います。直感的なWindows10の操作感は、作業効率を上げ、仕事全体のフローやペースアップも図れるでしょう。しかしながら、Windowsをアップデートする際、懸念点&参入障壁となるのが、「ウィルスの存在」です。
Windows Defenderの存在
Windows10には、マルウェア対策機能として、Windows Defenderというファイアーウォールを内蔵しています。マルウェアとは、自分の意志に反してPCを操作されたり、害や悪意をもたらすコンピューターウィルスの事で、有名なワームやトロイの木馬もマルウェアに属します。
Windows Defenderをはじめから装備しているので、マルウェアの侵入を予防し、今まで危険視されていたウィルスを回避する事が出来ます。Microsoft社も、Windows10においてウィルス対策は不要となると言及していましたが、Windows Defenderをはじめとしたウィルスやセキュリティ対策への自信の程が伺えます。
実際、米国防総省でもWindows10は採用されており、セキュリティの強固さは高く、仮に攻撃者に機密情報を盗まれたとしても、ファイルを暗号化して不正アクセスを防いでくれるので、データが流出する可能性は大幅に減りました。
Windows Helloの存在
ログインする際、登録者以外持ちえない個人情報(指紋や顔認証)で認識する機能を備えているので、IDやパスワードを忘れる事がなくなり、セキュリティの面で、個人情報が盗まれにくくなりました。
他にも、フィッシングサイトや、アクセスするだけでパスワードを盗まれたり、勝手に個人情報を登録されたりする事がなくなりました。社内の機密情報であれば、死活問題になることもあるので、複製出来ないパスワードの安心感は大きいと思います。
セキュリティ対策は不要なのか?ただ、Windows Defenderは、ウィルス対策として絶対的なものではありません。事実ウィルス検出率は、他のウィルスソフトと比較しても最下位で、この点だけで見るのであれば、お世辞にも安心とは言えません。社内での導入を検討しているのであれば、有料のセキュリティ対策は必要になってきます。 |
イタチごっこのウィルス対策
新しいOSやウィルスソフトが登場すれば、攻撃者は新しいウィルスを開発し、新しいウィルスが開発されれば、今度はそのウィルスから守る対策が開発されます。イタチごっこです。ウィルス対策において、普遍的なものは存在しませんし、逆にMacやLinuxだからと言って、危機感がない事の方が危険です。
守らなければいけない情報は、守るための最大限の対策を講じる。その姿勢が本当の意味でのウィルス対策となり、機密情報や、個人情報の保護につながります。
リスク管理が重要
Windows10の導入を検討している会社は、万全のウィルス対策を行う事です。徹底したリスク管理を行い、ウィルスさえ防げれば、これほど優秀な頭脳はありませんから、仕事の効率アップはまちがいありません。
いかがでしたか?
Windows10は使い勝手が良く、セキュリティも強化されているようですが、やはりOSのセキュリティだけでは不十分のようです。
次回は【ウィルス対策 ~応用編~】をご紹介予定です。ぜひご覧ください。