塩漬けにさせない 安全にWindows 7を利用する方法とは
更新日 : 2024年05月31日
Windows 7サポート終了である2020年1月14日まであと1ヶ月を切りましたが、Windows 10への移行はお済でしょうか?
調査会社NetMarketShareの調査結果によると、Windows 7の割合は2019年10月時点で26.86%となっており2018年11月時点の38.89%から12ポイントほど減少していることがわかります。
まだまだ、Windows10への切り替えが完全に終わらない中、やむを得ない理由でWindows10へのアップグレードが困難な端末をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
サポート切れのOSの利用しつづけることは、企業にとってセキュリティリスクを高める行為です。
なぜなら、新たな脆弱性や不具合が発見されても、セキュリティ更新プログラムがメーカーから提供されず、セキュリティ上のリスクが高まるからです。これがどれほど脅威的なことなのか、PCを家に例えてご紹介します。
サポート切れのOSを使用するデメリットは?
サポート終了日を迎えたOSを搭載したPCを家に例えると、屋根や窓に空いた穴は脆弱性といえます。 サポート期間中であればセキュリティ更新プログラムによって穴はふさがれますが、サポート切れの場合はセキュリティ更新プログラムが提供されないため、穴はずっとあいたままとなります。 このように、穴だらけの家ではいつ泥棒に侵入されてもおかしくありません。言い換えれば、サポート切れのPCを利用し続けるのは、企業にとって高いリスクでしかありません。 |
今回は、サポート終了が間近に迫ったWindows 7の延命方法や安全性を高めた利用方法についてご紹介をいたします。
Windows 7を継続利用する2つの方法とは
Windows7を継続利用するには、2つ方法があります。
1.Azureへの移行しクラウド利用Windows Virtual Desktopを利用し、Windows 7デスクトップを仮想化することが可能です。(Windows Server 2008をAzureへ移行するコラムはこちらからご確認ください。) |
2.延長サポートの購入延長サポートを購入しオンプレミス環境で引き続きWindows 7を利用するという手段です。延長サポートとは、ESUと呼ばれているプログラムです。 |
今回は、2.延長サポートの購入について焦点をあてご紹介をいたします。
Extended Security Updates(ESU)とは
ESUとは、拡張セキュリティ更新プログラムのことです。
製品の延長サポート終了日から最大3年間セキュリティ更新プログラムを有償または無償で提供するプログラムのことを指します。
Windows 7に対するESUの購入方法
- Microsoft Enterprise Agreement契約の締結
- クラウドソリューションプロバイダー(CSP)プログラム経由での購入
気になる価格と注意点は?
2019年12月17日時点で、1ライセンス当たり1万以下の価格で提供される見込みです。
詳細な価格については、ページ下部のお問い合わせからお見積り依頼をお願い致します。
注意点
- ライセンスは1年単位での購入となり、2年目以降の価格は値上がりする予定とのことです。
- 購入のタイミングに問わず、契約期間は2020年1月14日~2021年1月12日になります。
- 自動更新ではなく、2年目も継続する場合はそのタイミングでESUの購入が必要です。
- また1年目購入せず2年目に購入する場合は、1年目から訴求で買い直しとなります。
OEM Windows に注意
PCにWindows OSがインストールされているOEM版(プリインストール版)における、Windows 7の継続利用には注意が必要です。
Windows 10のOEMダウングレード権によってWindows 7をご利用されている場合、Windows 7が利用できる正規ライセンスを購入する必要があります。ESUを購入する場合は、ボリュームライセンスの購入は不要となります。
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Windows 8/8.1 OEM Device
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Windows 10 OEM Device
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お持ちの端末がどれに当てはまるか判断が難しい場合は、購入元の販売店またはメーカーに確認することをお勧めします。
塩漬けWindows 7の安全性を高めるためには?
ESUの購入を検討をされている場合、合わせてウイルス対策ソフトウェアの見直しもおすすめいたします。確認のポイントとしては、以下のような項目が挙げられます。
<確認すべきポイントの一例>
- サポート終了日以降もWindows 7をサポートするか
- サポート終了日はいつまでなのか
- 機能制限があるか
例えば、トレンドマイクロ社においてはWindows 7のサポート対応についてまとめたページを用意しております。
OSに起因する不具合については、セキュリティソフトウェアベンダーでは対応できないケースも考えられるため、最新のOSへの移行プランを早期に検討するようにしましょう。
まとめ
今回は、やむを得ず使用を続けるWindows 7の安全性を高める方法についてご紹介しました。
より高度な安全性を求めるには、やはり現行のOSバージョンの利用が推奨されます。延命手段を利用する場合にも、いつまで延命するのか、いつからWindows 10への切り替えを行うかを計画するようにしましょう。
JBサービスでは、アンチウイルス対策ソフトウェアの運用・保守、Windows 10への移行や移行後のサポートをご支援いたします。ご利用の台数にかかわらず、お気軽にご相談ください。
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