Windows 11展開手法の新常識「Windows AutoPilot」
更新日 : 2024年02月19日
Windows 11の導入・展開にお悩みではありませんか?
企業におけるWindows 11展開の課題
2023年10月、Windows 10のサポート終了に伴い、Windows 11ヘのマイグレーションは、企業の情報システム部門にとって急務の課題です。Windows 11は優れた柔軟性、安定性、信頼性により企業に大きなメリットをもたらす一方、「Windows as a Service」により、OSが継続的にアップグレードされていくことや、標準機能としてクラウドとの連携が実装されていることにより、従来どおりの展開方法では、導入後に以下のような問題が発生してしまいます。
従来のイメージ展開手法
導入後に発生しうる課題
|
Windows 11の展開手法の決め手は運用
Windows 11の導入・展開を行うことは、継続的に進化し続けるITインフラ環境(WaaSモデル)ヘ移行することを意味しています。また昨今はワークスタイルの変革により、Windows PCだけでなく、マルチデバイスを利用して社内の業務システムや様々なクラウドサービスに安全にアクセスできる環境づくりがインフラの重要なポイントであるといえます。JBサービスでは、こうしたお客様の環境の変化と運用を見据えた「Windows AutoPilot」による展開をご提案しています。
従来のインフラとこれからのインフラの比較
従来のインフラ | これからのインフラ | |
---|---|---|
お客様の環境 | ||
認証・管理基盤 | Active Directory | Microsoft Entra ID(Azure AD)、Microsoft Intune |
展開方法 | Windows 10 ADK and MDT(Microsoft Deployment Toolkit) | Windows Autopilot |
OSアップデート制御 |
Windows Server Update Services(WSUS) |
Windows Update for Business |
クラウドベースの新しい展開手法「Windows AutoPilot」
Windows AutoPilotとは?
自社環境に適したWindows 11デバイスの初期セットアップをクラウドを介して自動的に行うツールです。従来のイメージ展開の手法とは異なり、新規デバイスを個別にセットアップする必要がなくなります。これにより、短時間で各エンドユーザーが企業の構成や設定や必要なアプリケーションがインストール可能です。
ユーザーは新たに届いたPCに電源をいれて、ユーザー名とパスワードを入力するだけで、インストールは自動で行われますので、社員の働く場所問わずセットアップが実現します。
Windows Autopilotのイメージ
Windows Autopilotで出来ること
Windows Autopilotで実現することは主に下記の5つ挙げられます。
- デバイスデバイスを Microsoft Entra IDまたはActive Directoryへ自動的に参加(Hybrid Microsoft Entra Joinを使用)
- Microsoft IntuneなどのMDMサービスにデバイスを自動登録(構成にMicrosoft Entra ID P1またはP2が必要)
- デバイスのプロフィールに基づき、デバイスを作成し構成グループに自動割り当て
- 組織に固有のOOBEコンテンツをカスタマイズ
- Windows Autopilot Reset
Windows Autopilot Reset
システム担当者は、Windows Autopilot Resetを利用することで次のことができます。
- 個人用ファイルやアプリ、設定を削除
- ロック画面からWindowsデバイスをリセット
- 元の設定と管理登録(Microsoft Entra IDとデバイス管理)を適用すると、デバイスを利用可能
- デバイスを完全に構成された状態または既知のIT承認済み状態に戻せる
Windows AutoPilot3つのメリット
Windows AutoPilotを活用するメリットとしては3つあげられます。
1.大量デバイスへの展開作業を簡素化
管理者はWindows 11デバイスのハードウェアIDを取得し、クラウド上に登録、必要な設定やプロファイルを割り当てるだけで、ユーザーにデバイスを配布できます。 |
2.業務ですぐに利用可能
ユーザーは受け取った新しいデバイスにログインして、簡単な操作を数回行うだけで、必要な設定やソフトウェアが自動的に展開され、すぐに業務を開始できます。 |
3.クラウドサービスとシームレスに連携
「Microsoft Entra ID」やクラウドベースのモバイルデバイス統合管理サービス「Microsoft Intune」とシームレスに連携することで、ユーザーが利用するデバイスやアプリを一元管理することが可能です。OSのアップロードも問題ありません。 |
必要なライセンス
Windows Autopilotを利用するためには、Windowsクライアントで使用できる特定の機能やMicrosoft Entra IDによって異なります。またMicrosoft IntuneなどのMDMサービスも必要になります。こうした機能を利用するためには、下記いずれかのサブスクリプションが必要です。
- Microsoft 365 Business Premium
- Microsoft 365 F1/F3
- Microsoft 365 A1/A3/A5
- Microsoft 365 Enterprise E3/E5
- すべてのWindows クライアント、Microsoft 365、EMS機能(Microsoft Entra IDとMicrosoft Intune)が含まれます。
- Enterprise Mobility + Security E3/E5
- Microsoft Entra IDとMicrosoft Intune機能が含まれます。
- Microsoft Intune for Education
- Microsoft Entra IDとMicrosoft Intune機能が含まれます。
- Microsoft Entra ID P1/P2とMicrosoft Intune(または代替MDM サービス)
また必須ではありませんが、Microsoft 365 Apps for entrpiseやWindowsサブスクリプションのアクティブ化も推奨されています。詳しくはMicrosoft公式ホームページをご覧ください。
お客様導入事例
JBサービスがWindows AutoPilotを活用した事例記事は、マイナビ社に掲載されております。
Microsoft 365 E5で日々進化する脅威から顧客情報を保護。Windows AutoPilot を活用することで、1か月という短期間での展開を実現した三生オンユー
https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/windows10-11/Windows 11の導入・展開はJBサービスにお任せください。
JBサービスが提供するWindows 11のマイグレーションサービスは、最新の技術と長年の経験、ノウハウを活かし、Windows 11 PCのライフサイクル全体をサポートするオールインワンパッケージです。
「Windows AutoPilot」を採用し、Microsoft Entra IDやMicrosoft Intuneと連携し、デバイスへの各種設定やポリシーの適用、Microsoft 365や業務アプリケーション、ドライバー等のインストールを自動化します。これにより大規模な展開もスピーディに、また常に進化するWindows 11にも柔軟に対応可能になります。詳しくは下記サービス紹介ページをご覧ください。
JBサービスでは、Windows 11の導入・移行計画の策定から、クライアントの設計、展開方法の提案、クライアントの運用・管理まで、トータルサービスをご提供します。 |
Windows AutoPilot導入に関するご相談・お問い合わせ
Windows AutoPilotはWindows 11のメリットを最大限に生かし、お客様による運用負荷の大幅な削減を実現します。Windows 11への移行、全国への導入・展開でお困りのお客様は、ぜひJBサービスにご相談ください。
- Windows AutoPilotとはなんですか?
自社環境に適したWindows 11デバイスの初期セットアップをクラウドを介して自動的に行うツールです。詳しくはこちらをご覧ください。
- AutoPilotのメリットはなんですか?
メリットとして3つ挙げられます。詳しくはこちらをご覧ください。