業務用掃除ロボットの活用と運用・保守のポイントとは
更新日 : 2023年11月21日
業務用清掃ロボットとは、ビルのフロアや店舗などの清掃作業を自動化するために造られた機械のことです。オフィスや商業店舗、病院など多くの施設で導入されているほか、ビル設備の保守事業であるビルメンテナンス事業で活用されるケースも増えてきています。何故今ビルメンテナンス事業で業務用掃除ロボットの活用が進んでいるのでしょうか。本コラムではビルメンテナンス業界が直面する課題と、期待されるロボットの活用、そしてロボット活用における運用・保守のポイントに関して取り上げていきます。
ビルメンテナンス業界の課題を解決するロボットへの期待
ビルメンテナンス業界の抱える課題には様々なものがありますが、中でも顕著なのは人手不足です。高齢化が進み、若い世代の担い手も不足する中で、今後ますます人員不足が深刻になっていくと考えられています。その対策として外国人技能実習生の受入れやロボットなどによるIT化などの取り組みが進んでいます。特に注目されているのがロボットの活用で、テクノロジーの発展に伴い警備や清掃などビルメンテナンス業界における様々な場面にロボットが導入され始めています。
2023年に入ってからも、大手スーパーマーケットで実際に清掃ロボットが導入・稼働が開始されたり、エレベーターと連動してビル一棟丸ごと清掃業務を行う実験が開始されるなど、新しい取り組みが次々と発表されています。
今後ますますの普及が期待される業務用掃除ロボットですが、新たな課題となっているのが機器の運用や保守の問題です。海外メーカーの商品も多く参入し、日本国内でのサポートがなかったり、対応までに時間がかかると言った問題も発生しています。
業務用清掃ロボットの保守・修理の重要性
ここからは業務用清掃ロボットの保守・修理の重要性について解説します。適切な保守・修理を行うことには、どのような利点があるのでしょうか。
機器の故障や不具合の予防
業務用清掃ロボットはビルメンテナンスといった大規模な施設を扱う事業で使用されるため、故障や不具合などが発生した際の業務への影響が大きいです。また、故障や不具合などが頻発すれば、メーカー側への不満も徐々に積み重なり、顧客満足度の低下に繋がるリスクも考えられるでしょう。そのため、定期的な保守点検を実施し、必要に応じて部品交換・動作確認などを行うことで、機器の故障や不具合を予防することが重要になります。
正常な稼働と機器寿命に繋がる
業務用清掃ロボットは定期的なメンテナンスや適切な修理を行うことで、本来の清掃性能を発揮することができます。また、丁寧な保守を行い、機器の状態維持を継続できれば、正常の機器寿命を迎えられるようにもなるでしょう。
仮に保守メンテナンスが行き届かず、清掃性能が低下したり、想定よりも早い寿命を迎えたりすれば、顧客の満足度や信頼度が低下する恐れがあります。
安全性の確保
業務用清掃ロボットは人間がいる場所でも稼働するため、人や物に危害を加えないように安全に動作するように設計されています。しかし、故障や不具合による誤動作や使用者の意図しない動作は、周囲の人や使用者に怪我を負わせる可能性があります。
そのため、保守・修理を徹底して行い、正常な稼働と安全性を確保し続けることが重要です。また、人的被害だけでなく、フロアの壁や店舗の什器などを損傷するリスクも回避しなければなりません。
業務用清掃ロボットの保守・修理における課題
業務用清掃ロボットは精巧に造られているため、保守や修理には専門的な知識やスキルが必要です。エンドユーザー側で対応できる人材がいない場合、メーカー・販売代理店の保守・修理が求められます。しかし、メーカーや販売代理店による保守・修理には次のような課題が存在しています。 |
メーカー・販売代理店が十分に対応できていない
一般的に産業用機器にはメーカー保証は付いているものの、修理やトラブル発生時などのアフターサポートに関しては十分ではないケースがあります。その理由はさまざまですが、保守・修理に対応できる人材が不足していたり、効率的にサポートできる体制が整っていなかったりなどが考えられます。
また各メーカーの拠点が限られているため、メーカーではなく販売代理店に問い合わせが行くケースも少なくありません。メーカー・販売代理店ともに十分なサポート体制が整っていない場合は、エンドユーザー側に不便さを感じさせる要因になりかねないので、柔軟に対応できる体制作りが必要となります。
ダウンタイムを発生させてしまう
ダウンタイムとは、機器が正常に作動しない時間・期間のことを指します。アフターサポートを行っていても、修理から完了までスムーズに進まなかったり、代替機器が手配できなかったりすることで、長期的なダウンタイムを発生させてしまうことが課題として挙げられます。
ダウンタイムの発生は業務への大きく影響するため、ダウンタイムを発生させない、または短期間に留めるための柔軟なサポート体制の構築が求められます。
業務用清掃ロボットの保守・修理を外部委託するメリット
業務用清掃ロボットの保守・修理の対応が間に合っていない場合、外部事業に委託することも手段の1つです。ここでは、保守・修理を外部委託するメリットを解説します。
保守・修理にかかる人材や工数を削減できる
保守点検や問い合わせへの対応には、相応の人的リソースと工数が必要です。しかし、これらの対応を委託できれば、リソースに余裕が生まれ、従業員の負担軽減などに繋がります。加えて、人件費などのコストが抑えられる点もメリットです。保守・修理のコストに課題を感じている場合は、外部委託の費用感と照らし合わせて検討すると良いでしょう。
主力業務に注力できる
保守・修理の対応にかける時間を少なくできれば、組織が注力したい業務にリソースを割くことができます。新規顧客の獲得に向けて営業活動を促進したり、新たな製品開発を進めたりと、自社の主力事業に専念できるでしょう。
顧客満足度の向上に期待できる
保守・修理を外部に委託し、サポート体制が整うことで、エンドユーザーからの問い合わせにも迅速に対応することができます。サポート体制が充実していると、顧客満足度の向上にも繋がるでしょう。仮に故障や不具合が発生したとしても、献身的なサポートを行うことができれば、ユーザーが抱く不満も最低限に抑えることができます。
業務用清掃ロボットの保守サービスの選び方
では業務用清掃ロボットの保守サービスは、どのように選べば良いのでしょうか。 |
専門性と実績の有無
業務用清掃ロボットの保守や運用は、メーカーの信用やエンドユーザーの安全などに関わる重要な問題です。そのため、専門的な知識や経験のあるサービスを選ぶ必要があります。実績の有無や導入した企業の成功事例などを参考に、自社の機器を安心して任せられるかどうかを慎重に判断すると良いでしょう。
対応している機器
外部事業者に知見や実績があったとしても、自社の機器に対応していなければ委託することはできません。どのような機器に対応しているかを確認し、自社の機器を任せられるかどうかを必要に応じて相談してみると良いでしょう。
サポートの充実度と費用対効果
保守・修理をどのような体制で行い、どのようなサポート内容を提供しているのかを細かくチェックしましょう。
問い合わせやクレームの対応方法や、修理が必要になったときのスピード感など、ダウンタイムを出さないための仕組み作りができているかを確認することが大切です。その上で、費用対効果も確認し、支払うコストに見合うだけの価値があるのかを確認しましょう。
業務用清掃ロボットの保守・修理は「JBサービス」にご相談ください
ビルメンテナンス事業などで使用する業務用清掃ロボットの保守・修理にお悩みの際は、JBサービスにご相談ください。JBサービスではあらゆる機器のメンテナンス代行サービス、サービスロボットの導入・メンテナンス代行サービスなどを提供しております。
ビル清掃業界で唯一の専門雑誌『月刊ビルクリーニング』への掲載経験や、高い信用と専門性が求められる医療機器の保守サービス実績なども有しており、業務用清掃ロボットの保守・修理に欠かせない知識と技術をもとに高品質なサポート体制を実現します。
サービスロボット導入・メンテナンス代行サービス
「サービスロボット導入・メンテナンス代行サービス」では、業務用清掃ロボットをはじめとした業務用サービスロボットの導入やメンテナンスをメーカー・販売店様に代わりサポートします。サービスロボットの設置環境に関する適正調査や、本体の基本設定から走行テストまでを代行する「導入サポート」のほか、ロボットの清掃・部品交換・動作確認などの定期点検、障害発生時における24時間365日で受付可能なヘルプデスクの設置など、充実したサポートを提供します。
「サービスロボット導入・メンテナンス代行サービス」の詳細はこちら
機器のメンテナンス代行サービス
「機器のメンテナンス代行サービス」は、すでに運用されている機器の保守・修理を代行するサービスです。業務用清掃ロボットに発生した不具合やクレームなどに対して、ホスピタリティの高いアフターサービスを提供します。24時間365日稼働するコールセンターと全国の拠点が連携し、障害受付・テクニカルサポート・オンサイト修理・定期点検・センドバック修理など幅広くサポート。また、全国40箇所以上のサービス拠点から技術員がスピーディーに駆けつけ、迅速に対応します。
まとめ
業務用清掃ロボットの保守・修理は、エンドユーザーの業務への影響や顧客満足度に関わる重要なサポートです。故障や不具合のリスクを軽減することはもちろん、トラブル発生時に迅速な対応を提供することでエンドユーザーからの信用度を獲得することができます。
自社製品の保守・修理に関してお悩みの企業様は、ぜひJBサービスまでご相談をお寄せください。IT分野で長年にわたり培ってきた運用・保守・修理のノウハウをもとに、信頼のおけるアフターサポートをご支援いたします。