働き方改革で大活躍 BYOD・EMM・MDM・MAM・MCMの違いとは?
更新日 : 2024年09月06日
働き方改革の第一歩である業務の効率化を推進するため、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末を導入・活用する企業が増えてきております。モバイル端末の導入は、社員が資料を作成するために外出先から会社へ戻る必要がなくなる等といった業務の効率化を実現します。このように企業に対してメリットをもたらすモバイル端末ですが、特に情報セキュリティ対策を行わない状態で業務上の利用を許可している企業も少なくありません。
今回は、安心してモバイル端末を利用するための機能を提供するEMMやMDMなどの用語をご紹介いたします。ページ下部に簡易的な比較表もご用意しておりますので、ぜひお役立て下さい。まずは、近年導入が進んでいるBYODについてご紹介をいたします。
BYOD(Bring your own device)とは
BYODとは、社員が保有するスマートフォン・タブレット・パソコンなどのIT機器を業務に使用することを指します。2009年に当時シトリックスの社長兼CEOが提唱し、IT業界で使用される言葉となりました。BYODのメリット・デメリットとして、下記の事柄が挙げられます。
BYODのメリット
BYODのデメリット
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このようにメリットとデメリットを見比べてみても、情報セキュリティ対策なしでBYODを利用することは企業にとって非常にリスクであることがわかります。それでは、企業が安心してスマートフォンやタブレットを業務で活用するためにどのような対策が必要なのか、各製品の機能と特長についてご紹介いたします。
EMM(Enterprise Mobility Management)とは
EMMとは、企業が業務で活用するスマートフォン・タブレット・パソコンなどのIT機器を情報セキュリティ・業務効率化の観点で管理する製品の総称のことを指します。 |
MDM(Mobile Device Management)とは
MDMとは、社員が業務で使用するスマートフォン・タブレットなどを管理することができるソフトウェア製品のことを指します。業務上スマートフォンやタブレットを活用している企業にとって、必要不可欠な機能と言えます。 主な機能
向いている用途
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MAM(Mobile Application Management)とは
MAMとは、社員が業務で使用するスマートフォン・タブレットなどをアプリケーションレベルで管理することのできるソフトウェア製品のことを指します。BYODの懸念点として挙げられる情報漏洩リスクを防ぐ機能をもたらすため、BYOD向きの製品といえます。主な機能
向いている用途
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MCM(Mobile Contents Management)とは
MCMとは、端末全体の管理ではなく業務に必要なコンテンツを管理するソフトウェアのことを指します。コンテンツ自体の保管先が、スマートデバイス内にあろうが、クラウド上にあろうが制限はありません。主な機能
向いている用途
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まとめ
これらのソフトウェアをすべて導入すれば安心、とは残念ながらなりません。
例えば、EMMを導入したスマートフォンが盗難・紛失してしまった場合、遠隔地からスマートフォンのロックやデータの消去を行うことはできますが、その前に拾われた方によって不正に操作されるリスクは捨てきれません。まずは、業務で必要な端末の見直しや、それを利用することによって発生しうるリスクを整理したうえで、必要なソフトウェアを検討するようにしましょう。
EMMに関する一覧表
MDM(Mobile Device Management) | MAM(Mobile Application Management) | MCM(Mobile Contents Management) | |
目的 | スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を管理 | モバイル端末で利用するアプリケーションを管理 | モバイル端末で利用するコンテンツを管理 |
主な機能 |
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こんな方におすすめ |
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