2020年東京大会開催まであと1年 過去大会から知るサイバー攻撃の脅威
更新日 : 2020年08月17日
2020年東京大会開幕まであと1年となりました。東京都はオリンピック・パラリンピック準備局を設け、「治安対策」「サイバーセキュリティ」「災害対策」「感染症対策」の4つの視点から予想されるリスクへの対応施策・内容を「東京2020大会の安全・安心の確保のための対処要領」に定めております。交通渋滞や交通規制や、地震・台風・豪雨・竜巻といった天災など様々なリスクが想定されますが、今回はオリンピック開催に伴い増大するサイバー攻撃被害に焦点を当ててご紹介をいたします。
過去のオリンピック大会で発生したサイバー攻撃の概要
昨今のオリンピックでは下記の通り、開催国を標的としたサイバー攻撃が発生しております。
2012年 ロンドンオリンピックで観測された主なサイバー攻撃
|
2016年 リオデジャネイロオリンピックで観測された主なサイバー攻撃
|
2020年東京オリンピックで想定される被害と対策について
上記のことから東京2020大会は過去最高レベルのサイバー攻撃が発生する恐れがあります。東京2020で想定されるサイバー攻撃の被害対象は大会に関わるスポンサー企業だけではありません。一個人としても下記のような金銭目的のサイバー攻撃の被害を受ける恐れがあります。自分自身が被害者にならないためにも、現時点で想定されるリスクを理解しておくことが重要です。
偽チケット販売サイト・フィッシング詐欺
2019年5月時点で、公式サイトと誤解させるようなインターネットドメインが1,000件近く発覚しており、オリンピックに乗じた詐欺などが発生する可能性が高まっております。 |
偽アクセスポイントなどによる個人情報の搾取、ランサムウェアによる脅迫
また、オリンピック開催を目前として、交通機関や商業施設に無料で利用できる公衆Wi-Fiが充実してきたが、偽のWi-Fiスポットによるサイバー攻撃被害というものも発見されています。偽のWi-Fiスポットに接続してしまうと、以下のようなセキュリティ被害が発生する恐れがあります。
|
まとめ
今回は、過去の大会のサイバー攻撃被害状況と東京大会で発生しうるサイバー攻撃被害ついてご紹介しました。オリンピックを心から楽しむためにも、想定される被害やリスクについて知り意識をするようにしましょう。