HTTPS(常時SSL)とは?メリットと必要性を合わせて解説

更新日 : 2021年06月04日

Webサイトを閲覧している際に「このWebサイトは安全ではありません」あるいは「安全ではありません」とアドレス欄に表示され、不安になったことはありませんか。

ビジネスでWebサイトを活用するためには、ユーザーを安心させる環境づくりが必要不可欠です。

2014年にGoogleは、ユーザーが安全にWebサイトを閲覧できるようにHTTPS化(常時SSL化)しているかどうかが、検索結果の基準の一つになることを発表しています。

本コラムでは、このHTTPS(常時SSL)とはなにか、HTTPとの違いを交えてご紹介します。

HTTPS化するメリットや導入方法についてもご紹介しますので、Webサイトでビジネスを展開されている方は特にご一読ください。

目次

  1. HTTPSとは?HTTPとの違いは?
  2. SSL・常時SSLとは?
  3. HTTPS(常時SSL)のメリット
  4. HTTPS(常時SSL)を導入すべき企業・組織は?
  5. HTTPS(常時SSL)の導入方法
  6. まとめ

HTTPSとは?HTTPとの違いは?

HTTPSとは「Hypertext Transfer Protocol Secure」の略で、Webサイトを閲覧するときの通信内容を暗号化する仕組みのことです。

対してHTTPは、暗号化されていないデータをそのままやりとりしている状態です。

よってHTTPとHTTPSの主な違いは、通信内容が暗号化されているかどうかの違いです。

HTTPSでは、暗号化プロトコル「SSL(Secure Socket Layer)」または「TLS(Transport Layer Security)」を利用します。

SSLとTLSは同じ機能を指しますがSSLの方が広く認知されているため、SSLまたはSSL/TLSと呼ばれています。



SSL・常時SSLとは?

SSLとはインターネット上でデータを暗号化し、送受信する仕組みのひとつです。

ユーザーが入力した個人情報を盗まれないようにしたり、通信相手の本人性を証明する事でなりすましを防止したりなど、Webサイトの安全をもたらす技術です。

常時SSL(常時HTTPS)とは、Webサイト全体をHTTPS化することを指します。

これはWebサイト内のどのページを利用しても、常にSSL化されて安心という意味で使われています。

ユーザーに安心感を抱いていただくためにも、常時SSL化はますます増えていくと考えられます。

ここまでのポイントをおさらい

    • HTTPよりもHTTPSの方が安全
    • HTTPSにはSSLデータを暗号化して送受信する仕組みが使われている
    • Webサイト全体をHTTPS化する「常時SSL化」は今後増えていく

HTTPS(常時SSL)のメリット

HTTPS(常時SSL)のメリットとして、主に下記のようなことが挙げられます。

    • データの盗聴を防ぐ
      • 通信の途中でデータを第三者に盗み見られることを防ぐ。
    • データの改ざんを防ぐ
      • Webサイトのデータを第三者によって書き換えられることを防ぐ。
    • なりすましを防ぐ
      • 第三者によって作成された偽サイトをあったとしても、ブラウザ側で警告したり、ページを表示させないことで被害を防止。
    • Webサイトの高速化
      • 常時SSL化はWebサイトの表示を高速化させる要素のひとつ。
    • Googleなどの検索結果で見つかりやすくなる
      • 常時SSL化は検索エンジンから「信頼のおけるコンテンツ」と評価され、上位に表示されやすくなる。

HTTPS(常時SSL)を導入すべき企業・組織は?

このようなメリットをもたらすHTTPS(常時SSL)は、どういった企業・組織が導入すべきでしょうか。

Webサイトは「企業・組織の顔」ともいえます。ユーザーや取引先に対して信頼感を高める上でも、下記の項目に1つでも当てはまった方は、HTTPS(常時SSL)の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

  1. 自社Webサイトにお問い合わせフォームを設置している
  2. 自社Webサイトでお客様に対して情報提供している
  3. ECサイトなどオンラインショッピング事業をしている
  4. 会員制Webサイトなど会員の個人情報を取り扱っている
  5. Webサイト経由でお客様へサービスを提供している

HTTPS(常時SSL)の導入方法

それでは、HTTPS(常時SSL)を導入するにはどうしたらよいでしょうか。

WebサイトでHTTPSを利用する場合、「SSLサーバ証明書」をサーバにインストールする必要があります。

SSLサーバ証明書とは、「Webサイトの所有者の情報」「暗号化通信に必要な鍵」「発行者の署名データ」などの情報が含まれている電子証明書のことです。

  1. CSRの作成
  2. サーバ証明書の申込
    • 取扱指定事業者にサーバ証明書購入を申し込みます。
  3. 審査・認証
    • ドメイン名の登録情報や電話などによる認証をします。
  4. サーバー証明書の導入
    • Webサーバにサーバ証明書を設定します。

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まとめ

オンライン上でのビジネスが増えていく中で、忘れてはいけないのがWebサイトの情報漏えい対策です。

ユーザーの信頼を失わないためにも、まずはHTTPS化を検討してみてはいかがでしょうか。

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