ProJet x60シリーズ FAQ
更新日 : 2020年08月12日
ProJet x60シリーズをお使いのお客様からよく寄せらせる質問と回答をカテゴリ別にご紹介いたします。
マテリアル(材料) |
消耗品 |
後処理 |
エラー処理 |
マテリアル(材料)
SDSには重大な健康被害についての記載はありません。少量の吸引で健康を害することはありませんが、防塵マスクの着用を推奨します。また、パウダーは水分を吸着しやすいので、直接手で触れると手の水分が減少して手荒れの原因となる場合がありますので、グローブ(ニトリル、クアラテックなど)の着用を推奨します。
■作業環境について
・室内に充満したパウダーを換気できる環境でご使用ください。
・多湿な環境でのパウダーのご使用は、パウダー成分の変質を起こして品質が低下します。
・パウダーが充満した曝露環境での長時間作業は避けてください。
■緊急対応について
・大量の吸飲⇒ 該当者を新鮮な空気のある場所に移動します。呼吸困難や異常を感じる場合は医師の治療を受けます。
・目に入った⇒ 多量の流水で充分に洗浄します。
・摂取⇒ 大量の水を飲みます。無理に吐かせないようにします。
パウダーが粉塵爆発する危険性はありません。粉塵爆発は、「酸素」「爆発下限濃度以上の粉塵」「最少着火エネルギー」の三条件がすべて揃った瞬間に発生します。この粉塵は「可燃性粉塵」を意味します。可燃性粉塵の代表例は、石炭粉末です。一般に可燃物・危険物と認識されていない物質でも、小麦粉や砂糖、コーンスターチなど食品や、アルミニウムや亜鉛等の多くの金属粉も可燃物や危険物として指定されています。ご使用いただいているパウダー(Core)は、可燃性ではありませんので粉塵爆発の危険性はありません。しかしながら、パウダーが過密に充満した曝露環境での作業は推奨いたしませんので、作業場所の換気及び防塵マスクの着用をお勧めいたします。
- MAIN MENUからVACUUMを選択し、コントロールノブを押します。バキュームモーターが起動して吸引を開始します。
- 装置内のホースでコンテナからパウダーを吸引します。パウダーの最大供給量は8.0インチ(860を除く)までです。入れすぎるとパウダーを吸引できなくなるので注意してください。VACUUM操作を実行中はコントロールパネルにパウダーの充填量が表示されています。
※パウダーの入れすぎに注意して、プリントに必要な分量のパウダーを供給するようにしましょう。
- MAIN MENUからBUILD CHAMBERを選択します。
- LOWER PLATFORMを選択し、コントロールノブを押し続けてビルドチャンバーを6.00インチ程度の高さまで移動します。
- FILL BEDを実行します。3~5回程度FILL BEDを選択して、ビルチャンバーにパウダーを充填します。
- ビルドチャンバーに排出されたパウダーをスコップで回収し、収納段ボールに戻します。
- 残ったパウダーはVACUUM操作にて回収します。
消耗品
冷暗所での保管を推奨します。温度は10~15℃が最適的です。さらに湿度が40%以下であることが推奨です。
冷暗所とは、15~25℃の常温よりも温度が低く一定で、直射日光が当たらない場所がそれに該当します。冷暗所で保管しても、結露により消耗品が水分を吸収すると、材料の成分が変質して消耗品が劣化してしまいます。消耗品を湿度40%以下で保管するには冷蔵庫が最適です。しかし、冷蔵庫は通常10℃以下に保つように設計されているので、冷蔵庫から消耗品を出した段階で結露してしまうので注意が必要です。
冷蔵庫から出した消耗品はすぐに開封せず、室温に戻るまで放置した後に開封して使用してください。特に、Color-Bondは水分と反応すると硬化しやすいので、冷えた状態で開封するとかえって劣化を早める結果となります。
購入可能です。 正規品の部品番号と部品名称を以下に記載します。ご担当の代理店様にお問合せください。
部品番号:22-15235 部品名称:Silicon Grease
購入可能です。 正規品の部品番号と部品名称を以下に記載します。ご担当の代理店様にお問合せください。
部品番号:3600444-00 部品名称:DS Cleaning Solution Container
クリーニング液を入れる量は
サービス ステーションの赤いキャップを外した中に見える白いフェルトより高い位置までクリーニング液が充填してあれば、補充する必要はありません。 | |
クリーニング液は、ケースの半分の高さ(約15 ㎜)まで補充すれば充分です。 クリーニング液を入れすぎてもサービスステーションの外にあふれることはありません。クリーニング液はサービスステーション内部であふれ、Waste Tray(廃液トレイ)に流れていきます。 |
後処理
■パウダーの除去(Clean Parts / Depowder)
特別な保護具の着用は不要ですが、防塵マスクの着用を推奨します。また、パウダーは水分を吸着しやすいので、直接手で触れると手の水分が減少して手荒れの原因となる場合がありますので、グローブ(ニトリル、クアラテックなど)の着用を推奨します。
■Bond含浸
必ず「保護メガネ」または「ゴーグル」を着用してください。目に入ると危険です。
「グローブ」を着用してください。皮膚に付着したBondを無理に剥そうとすると皮膚が剥がれる場合があります。
Bondが気化したミストや噴霧したBondの粒子の吸入を避けてください。
Bondのミストを室外に換気できる環境でご使用ください。
多湿な環境でのBondのご使用は、成分の変質を起こして品質が低下します。
Bondミストが充満した曝露環境での長時間作業は避けてください。
■緊急対応について
目に入った⇒ 多量の温流水で充分に洗浄します。直ちに医師に連絡し治療を受けます。
吸入⇒ 該当者を新鮮な空気のある場所に移動します。呼吸困難や異常を感じる場合は医師の治療を受けます。
皮膚に付着⇒ 温水でもみほぐします。無理に剥さないようにします。異常を感じる場合は医師の治療を受けます。
■WAX含浸
必ず「保護メガネ」または「ゴーグル」を着用してください。熱いので、目に入ると危険です。
「グローブ」を着用してください。熱いので火傷する場合があります。
エラー処理
重量計でWaste Trayの重さを計測しています。重量計のゼロ点設定をやり直します。
理由:重量計のゼロ点を測定するWaste Trayの乾燥重量の個体差が要因です。乾燥重量がやや重いWaste Trayでゼロ点設定をし、軽いWaste Trayを新しく挿入すると、このエラーが発生します。
手順:
- MAIN MENUから[SERVICE MENU]を選択します。
※SERVICE MENUが表示されない場合は、STATUS REPORTを選択してコントロールノブを長押しします。画面が切り替わったら[CONTINUE]を選択します。 - SERVICE MENUの[CALIBRATE WASTE]を選択します。
- Waste Trayを抜出します。抜出したら[CONTINUE]を選択し、Waste Trayがない状態の重量を計測します。
- 新品のWaste Trayを挿入します。挿入したら[CONTINUE]を選択し、Waste Trayのゼロ点設定を行います。CALIBRATION OKが表示されたら完了です。OKにならない場合は、新品のWaste Trayが正しい位置に挿入されなかった可能性があります。異なる新品のWaste Trayで最初からやり直してください。
- Waste Trayの重量を確認します。MAINE MENUから[STATUS REPORT]を選択します
- SERVICE MENUで[Waste 0%]と表示されれば正常に完了しています。
※改善しない場合は、コールセンターにお問合せ下さい。