医療現場における3Dプリンターの将来性とは?応用例や導入ポイントを紹介

医療現場における3Dプリンター活用

さまざまな製品の造形のモデリングや試作に、幅広く用いられている3Dプリンター。近年では、医療現場でのスピーディな対応や医療技術のサポートにも応用が進んでいます。
この記事では、医療現場における3Dプリンターの活用例や、3Dプリンター導入時に押さえたいポイントをご紹介します。これから新事業や事業拡張に3Dプリンターを取り入れることを検討中の方は、ぜひご参考にしてください。

※JBサービスでは医療用3Dプリンターのお取り扱いはございません。

医療における3Dプリンターの応用例

医療現場での3Dプリンター導入が、近年進んでいるといわれています。具体的にはどのように、医療の世界で3Dプリンターが活用されているのでしょうか。ここでは、医療での3Dプリンター活用事例をご紹介します。

手術支援

臓器模型の作製

現在、大きく注目されている医療技術への3Dプリンター応用事例は、手術の支援における活用です。その具体的な手法は、CTやMRIによって撮影された画像データを参照の上、3Dプリンターで臓器模型を作製するものです。その臓器モデルを活用することにより、医師たちは実際の臓器により近い精巧な模型を用いた手術シミュレーションが可能となります。


ただし、3Dプリンターによる手術サポートには、まだかなり高いコストがかかってしまう点がネックとなっています。また内蔵などの臓器モデル制作には複雑な造形や着色が要求されるため難しく、現状は骨格モデルの作成が中心です。

今後、3Dプリンターによる手術支援にも将来的に保険適用が実現するようなことがあれば、より広がりを見せる流れも期待されています。

医療機器(器具)の生成

2020年より新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が続いています。この影響で、医療現場で必要となる医療機器や医療器具の需要も急増しました。

なかでも、感染症にかかわる医療従事者に欠かせない防護用品は、需要増にともなって一時大幅な品薄となりました。その際、短期間で急激に増えたフェイスシールドなど防護用品への需要に応えるため、活躍したのが3Dプリンターです。

異業種の企業が数多く協力に乗り出したこともあって、多くの医療機器・器具が3Dプリンターで生産されました。需要増のカバーを図れた機器や器具には、マスクやフェイスシールドのほか、人工呼吸器の部品なども挙げられます。

またIT・コンピュータ関連企業が、医療器具の生産支援として3Dプリンターで出力可能なデータを公開する事例もありました。

その他医療関連での活用事例

早期より3Dプリンターが活用されている医療現場といえば、歯科の分野が挙げられます。また介護や介助にともなう補助具などの生成にも、3Dプリンターは使われています。

また人に向けた医療にとどまらず、犬や猫などペットのための義肢の生産にも3Dプリンターが活用されている事例があります。

医療×3Dプリンターの未来

3Dプリンターが医療に活用されている事例として、現在主要となっているのは医療機器や医療器具の生産に関するものです。しかしその一方で、細胞組織を培養環境下で立体構築する「3Dバイオプリンティング」の技術も進化を続けています。3Dプリンティングを、生体組織の再生へ応用することも現実的になりつつある状況といえるでしょう。

将来的には、再生医療の分野で3Dバイオプリンターが活躍することが大きく期待されています。

3Dプリンター導入のポイント

企業が3Dプリンターを導入する際には、注意したい点がいくつかあります。事前に準備しておくべきことも少なくないため、導入に際してのポイントを押さえておきましょう。

3Dプリントの流れを理解する

3Dプリントの流れ

3Dプリントを行うには、プリンターの操作方法だけでなくどのような準備が必要かも把握しておく必要があります。

まずプリントを実行するには、プリントの基となる3Dデータを用意しなければならないため、データの作成または調達が必要です。場合によっては、3Dデータを自社で作成するリソースの整備を行わなければならないことも考えられるでしょう。

3Dプリンター活用における一連の流れを知っておき、実行するため自社に足りないものを把握して、適切な補完を行っておくなどの準備を整えておきましょう。

運用コストを把握する

3Dプリントにかかるコストは、プリンターの購入費用だけではありません。もちろんプリンターを稼働させるための電気代もかかりますし、3Dプリントを生成するための材料(素材)を都度購入する費用も無視できません。その他、機器サポートを依頼するための保守費など、3Dプリンターの運用にはさまざまな定期コストが発生します。

プリンター購入にかかるコストだけでなく、材料費や保守サービスなどをしっかり確認し、維持管理にかかる費用についても押さえた上で導入を検討することが大切です。

まとめ

おもに工業の世界を活躍の現場としてきた3Dプリンターですが、昨今の情勢変化や再生医療分野の技術革新などで、医療現場における活用の広がりが期待されています。

医療分野で3Dプリンターの導入を検討している場合は、近年の国内外における3Dプリンター活用の成果や実績をまず参照してみると良いでしょう。その上で必要となる準備事項や、それによって世の中へ提供できる価値が何であるかを慎重に考えながら、導入計画を進めていくことが大切です。

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